INTRODUCTION
『正体』で第48回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した若手随一の実力派である藤井道人監督と、数々の名作を手がけてきたキャメラマン・木村大作。
唯一無二の存在感に人生の渋みと凄みを滲ませる主役の舘ひろしが元ヤクザの漁師・三浦を演じる。
全編35mmのフィルムカメラで撮影された映像は、登場人物の境遇や心情を物語るような自然の情景と、激しくも美しい雪の季節を映し出す。
親子以上に歳の離れた二人の12年にわたる友情を通して描かれるのは、たとえ血のつながりはなくても、「誰かのために生きる」ことができる人間の強さ。
世代を超えた絆を圧倒的なスケールで描き出す本作には時代を超えて受け継がれていく、人間と映画の魂が息づいている。
STORY
過去を捨てた元ヤクザの漁師と目の見えない少年との十数年を描く、年の差を超えた友情と再会のものがたり。
漁師として暮らす元ヤクザの三浦は、ある日事故で視力を失った少年・幸太を見かける。幸太は両親を交通事故で亡くし、引き取った叔母らに虐待されていた。
どこにも居場所がなかった者同士、いつしか年の差を超えた特別な友情を築いていくが、幸太の目を治すための手術の費用を残して、突如三浦は姿を消してしまう。
時は流れ、12年後。無事に目が見えるようになった幸太は、警察官として活躍する傍ら、恩人である三浦を探していくうちにある秘密を知る。